熊本出身の女将とのほのぼのとした会話が楽しい、新宿『川太郎』
実はここは小料理屋なのである。
お店の名は、『川太郎』。
熊本出身の女将が一人で切り盛りし、その歴史はもう40年以上にもなる。
外観でお店だとはわかるのだが、お酒や料理のメニューが外に掲示されていないので初訪問の人が入るには勇気が要る。
店内はカウンター席のみで8席ほどある。
しかも、このお店、お酒や料理のメニューは少ない。
お酒は、ビール、日本酒、焼酎、料理にいたっては、馬刺、のっぺ、焼魚、焼なすの4種類のみ。
お酒の中では、宮崎の蕎麦焼酎「刈干」(かりぼし)の蕎麦茶割りが人気があるようだ。
馬刺は1,800円と高めだが、口に入れるととろけるような感じで旨い。
外観といい、店内といい、メニューといい、女将といい、ここはまさにディープと呼ぶにふさわしいお店だろう。
ここは何と言っても、ほのぼのとした感じの女将とカウンター越しにほのぼのとした会話を交わすのが楽しい。
熊本関係者にはよく知られたお店のようで、東京や周辺に住む熊本県人、あるいは熊本から出張等でやってきた熊本県人が立ち寄ることも多いと聞く。
こういうお店だから常連さんも多いようだが、女将に聞いた話では、以前は近くに勤め先のあるお客さんがたくさん来店し賑わっていたが、そういったお客さんの中には定年で退職する人も増え、そのため最近は客足は少なくなってきているのだとか。
それはそれで、私のようにディープなお店を好む人にとっては静かな雰囲気の中で一杯やれる楽しさがあるわけだが。
カウンターだけの狭いお店なので、その日に初めて出会った隣のお客さんと会話が弾むこともしばしば。
この雰囲気がたまらなくいい。
新宿で飲む機会があれば、ぜひお勧めしたいお店だ。
<お店データ>
東京都新宿区新宿5-17-6
TEL:03-3209-4357
定休日:日、祝日
食べログ
by yoron-shinbashi | 2011-07-14 11:05 | 新橋以外(座り飲み)