おっかない女将、でも庶民的なんだよね、南千住『大坪屋』

南千住の駅前に、まるで駅前再開発を拒むかのごとく建つ古ぼけたビルがあり、その1階にいかにも頑固そうな大衆酒場がある。
お店の名は、『大坪屋』。
創業が大正12年(1923年)という老舗のお店だ。
南千住と聞くと、かつての山谷(日雇い労働者などの低所得者層が多く治安が悪かった地域)のイメージもあり飲み人の柄も悪いのではと気にする人は気にするかもしれないが、ここはいたって庶民的なお店だ。
しいて言うなら、カウンターの中から接客する女将がおっかないことだろうか(笑)。

店内はカウンター席とテーブル席がある。
老舗店だけあって歴史を感じる。
お酒や料理は200~300円台といったものが多く庶民にとっては嬉しい価格帯だ。
女将以外には厨房で親子らしき男性たちがせっせと注文品をさばいている。
さて、女将の話。
一見無愛想というか、おっかないというか。
言葉遣いは乱暴だし、挙動も乱暴。
気に入らないお客さんやお客さんの行動を目にすると容赦なく叱りつける。
しかも、注文を受けたお酒を一升瓶からコップに注ぐ時などは、その一升瓶をドンと大きな音を立てながら置いたりする。
初めて訪れた人はさぞかしビックリし、事情を知らなければきっと委縮してしまうにちがいない。

しかし、慣れた飲み人であればその光景を楽しみながら飲むことができるだろう。
常連さんらしき人はこの女将相手に会話を交わしながら楽しげに飲んでいたから、慣れてしまえば居心地がいいお店なのかもしれない。
料理のレベルは高いとはいえないが、200円台というような値段を考えればむしろコストパフォーマンスはいいといえる。
大正時代から庶民レベルの値段と味を守り続けているお店、老舗大衆酒場ファンなら一度は訪れてみるべきだろう。
いや、名物女将に会いに行くだけも価値はある。
聞くところによれば、この女将、かつてはフラメンコダンサーだったのだとか。
そのせいなのだろうか、気性や動作が激しいのは。

<お店データ>

東京都荒川区南千住4-4-1
TEL:03-3801-5207
定休日:日、祝日

食べログ

d0223663_11212613.jpg

d0223663_10535221.jpg

d0223663_1054929.jpg

d0223663_1054293.jpg

d0223663_10544678.jpg
d0223663_1055241.jpg

d0223663_10551961.jpg

[PR]

by yoron-shinbashi | 2011-08-06 11:16 | 新橋以外(座り飲み)  

<< 古書街にふさわしくインテリも多... この気楽さがいい、肉屋が始めた... >>