人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【№10】オヤジの街“新橋”を連想するならこのお店だ、立ち飲み『たち木』(閉店)

新橋と聞いてオヤジの街を連想する人も多いのではないだろうか。
今は若者にも人気のスポットなのであるが、きっと昭和の雰囲気をいまだに感じる人もいるに違いない。
そんな人のイメージにピッタリ合うお店がある。
お店を始めて数十年(たしか40年以上と聞いた気もする)、そのお店は、ガード下近くの新橋3丁目にある。
お店の名は、『たち木』。
鰻の串焼きと焼鳥のお店だ。

店内に一歩足を踏み入れると、本当に昭和の雰囲気が漂う
最近のきれいな居酒屋じゃなく、こういう歴史を感じさせるお店が好きな人にとってはもうたまらないお店だ。
一見頑固そうな年輩の親父さんがお客さんの注文を受け鰻などを焼いている姿が印象的だ。
焼きものをしている時は寡黙なのだが、手を休めている時に話し掛けると気さくに応じてくれる。
ディープな新橋にあっても、もうめったにこういうタイプの親父さんには会えない。

ここの名物は鰻の串焼きだが、どのネタも美味しい。
肝、くりから、短尺、かぶと。
脂がのっていて食感がたまらない。
お酒がついつい進んでしまう。
ここに来たお客さんの多くが鰻の串焼きを注文する。

週末の金曜日はお客さんで満席になることも多く、そういう忙しい時は親父さん一人では対応できないので、娘さんか、娘さんと旦那さんが一緒に手伝っている。
以前、娘さんに「親父の跡を継いでこのお店をやるのかい?」と聞いたことがあったが、その時の返事は「やるつもりはない」であった。
私のようなこういう酒場好きの人にとっては何とも残念な話ではあるが、まぁ、子供が親の職業を継ぐかどうかなんて本人と親子の問題なので他人がとやかく言うことでもないだろう。
ただ、近い将来新橋から歴史のあるお店が姿を消していくのは寂しいかぎりではある。

よくよく考えてみれば、鰻を肴に一杯やるなんて最高ではないか。
しかも昭和の雰囲気を感じながら、昭和の親父さんを相手に。
ここで飲んでいるお客さんたちも昭和を懐かしんでいる気がするのは私の気のせいか。
もし、古き良き時代の新橋を体験してみたいならこのお店の暖簾をくぐってみてはどうだろうか。

<お店データ>

東京都港区新橋3-22-3
TEL:03-3433-3049
定休日:土、日

食べログ

【№10】オヤジの街“新橋”を連想するならこのお店だ、立ち飲み『たち木』(閉店)_d0223663_21485492.jpg

【№10】オヤジの街“新橋”を連想するならこのお店だ、立ち飲み『たち木』(閉店)_d0223663_21491340.jpg

【№10】オヤジの街“新橋”を連想するならこのお店だ、立ち飲み『たち木』(閉店)_d0223663_21492975.jpg

【№10】オヤジの街“新橋”を連想するならこのお店だ、立ち飲み『たち木』(閉店)_d0223663_21495684.jpg

【№10】オヤジの街“新橋”を連想するならこのお店だ、立ち飲み『たち木』(閉店)_d0223663_21501828.jpg

【№10】オヤジの街“新橋”を連想するならこのお店だ、立ち飲み『たち木』(閉店)_d0223663_21503673.jpg

【№10】オヤジの街“新橋”を連想するならこのお店だ、立ち飲み『たち木』(閉店)_d0223663_2151282.jpg

【№10】オヤジの街“新橋”を連想するならこのお店だ、立ち飲み『たち木』(閉店)_d0223663_21514894.jpg

【№10】オヤジの街“新橋”を連想するならこのお店だ、立ち飲み『たち木』(閉店)_d0223663_21521245.jpg

by yoron-shinbashi | 2011-03-06 21:56 | 立ち飲みの店  

<< 【№11】女性店主の笑顔に癒さ... 【№9】薩摩料理の名店で有名人... >>